早速ですが、西表島にある「ユツンの滝」という滝をご存知でしょうか?
西表島観光の定番、ピナイサーラの滝やマリュドゥの滝とは、また違う魅力たっぷりのユツンの滝。
西表島のジャングル好きと水遊び好きが通う滝といっても、過言ではないでしょう。笑
今回は、ユツンの滝の詳細情報や費用相場、おすすめポイントを余すところなくお伝えします。
西表島に移住前の8年間、毎年夏に遊びに来ていた私たちが、個人的にお気に入りの中のお気に入りなのもこの「ユツンの滝」です。
過去4回訪れたときの写真満載でお届けします!
▼ユツンの滝へおすすめのシューズはコレ!▼
西表島、ユツンの滝ってどんな滝?難易度は?
ユツンの滝は、西表島のユツン川(ユチン川)の上流にある滝のこと。
滝の落差は約30mと、西表島の観光地として有名なピナイサーラよりも少し小さいですが、ユツンの滝の魅力はその滝の構成です。
自然に作られた3段の岩肌を、水がしぶきをあげながら流れ落ちる様子が豪快で美しく、見ごたえ満点!
「三段の滝」とも呼ばれています。
ユツンの滝へのトレッキング、難易度は中レベル
ピナイサーラの滝が標高約148mであるのに対して、ユツンの滝は標高約250m。
それだけ高台にあるということは、河口部から滝まで登りの道が続くということです。
トレッキングをスタートしてしばらくは、沖縄の「もののけの森」といえる幻想的なコケの森の中を、なだらかに歩いていきますが、次第に傾斜のあるところが出てきます。
特に滝壺から滝上まで向かう場合は、岩を少しよじ登るような場所も。
なので、難易度は中レベルです。
滝上まで行くのか、滝壺までにするのか、体力具合によって決めることをおすすめ!
実際のルート写真を後から【実録】でご紹介するので、滝上まで行けそうかどうかチェックしてみてください。
ユツンの滝ってどこ?行き方は?
ユツンの滝の場所
ユツンの滝は、名前の由来通り、ユツン川(ユチン川)の上流にあります。
上原港から県道215号線を大原方面に車で約20分。
ユツン川は道路沿いにかかった橋の欄干に”ユチン川”と書かれていますが、登山口に明確な案内はありません。
ユツンの滝への行き方
ユツンの滝へは、県道からひたすらトレッキングで向かいます。
登山口に表記が無いだけでなく、ユツンの滝に向かう道も獣道に近くてとっても迷いやすい道!
電波も通じない西表島のジャングルで道に迷うことイコール遭難です。
そのため、絶対にガイド無しで行くようなことはしないでください!!
ユツンの滝に行き慣れた、地元ネイチャーガイドによるツアーに参加して行きましょう。
ネイチャーガイド無しで、ユツンの滝を目指さない。
ユツンの滝のツアー費用と時期、所要時間
ユツンの滝ツアーを開催しているガイド業者は、西表島島内にたくさんあります。
各業者少しずつ違いはありますが、おおよそのツアー費用、開催時期と所要時間はこちら。
費用相場 | 11,000円~15,000円(1人あたり) |
開催時期 | 通年 または 冬季 |
所要時間 | AM9時頃集合~PM16時頃解散 |
トレッキング時間 | 往復4~5時間、休憩をはさむと約6時間 |
西表島のガイド業者さんは、ユツンの滝以外も1日コースおよそ11,000円~18,000円くらいが多いかなと思います。(ダイビングや釣りチャーターなどは除く)
時期に関しては、基本的にジャングルの中は湿度が高くこもるので、夏のトレッキングツアーを開催していない業者さんもいます。
ユツンの滝の場合、トレッキング道中に水浴びスポットがいくつかあるので、水分補給に気をつければ夏の登山も不可能ではありません。
私たちがユツンの滝を訪れていたのは、いずれも6月~7月。
水浴びスポットの冷た~い水で、トレッキングで火照った体を冷やす水遊びが大好きだからです。笑
ただ、夏は熱中症のリスクがあるのも事実。
1日コースなので、体調を考えて無理のない判断をしましょう。
トレッキング中も水分補給に気をつけるといった対策は怠らないようにしてくださいね~☆
いざ、ユツンの滝へ!服装と持ち物は?
本格1日トレッキングのユツンの滝ツアー。
私たちの経験から、服装と持ち物のおすすめをご紹介します!
おすすめの服装
上が2016年の写真で、下が2018年の写真です。
服装、全く変わっていないですね。笑
6~7月は既にとても暑い時期ですが、私たちは濡れてもいい服装で、かつ、腕や脚をカバーするようにしています。
- 帽子:日焼け対策、万一虫などが降ってきたとき対策
- 長袖のトップス:日焼け対策、万一のケガやキズ予防
- スポーツタイツ:日焼け対策、ヒル対策!
- フェルトシューズ:ケガ予防!
ヒルとはそうです、血を吸ってくるあのヒルです。水辺に多いイメージがあるかもしれませんが、実は山の中にいるんですよ!!
血を吸われるだけですが、気分悪いですからね。。。くっつかれないのが一番です。
あと、足元のフェルトブーツが、マリンブーツより滑り止めとクッション性に非常に優れていて、足を確実に守ってくれます。
私たちが使っているのは、SEA PEOPLE フェルトブーツ!
過去いろんなマリンシューズ、フェルトブーツを試してきましたが、これほど履き心地がよく歩きやすくて安心感たっぷりのシューズは他にありませんでした。
しかも5年間使っていても、まだまだ丈夫です!
\このフェルトブーツの詳しい紹介はこちらに書いています/
おすすめの持ち物
- 濡れてもいい服装
- ラッシュガード
- ひも付きの帽子
- フェルトブーツ
- 防水バッグ
- 虫よけスプレー
- 水筒(マイボトル)
- 防水カメラ(防水カメラケース)
- スポーツ用手袋
ユツンの滝への持ち物は、基本的には以下ページにまとめた、海・川・ジャングルで遊びたいときの持ち物と同じです。
ガイド業者によりますが、多くの場合、フェルトブーツ(マリンシューズ)や防水バッグ、水筒などはツアー代金に含まれていてレンタル可能です。
もののけ姫が出てきそうなコケの森や、透明度抜群の沢、珍しい動植物など、メインの滝以外にもフォトジェニックなスポットがいっぱいなので、防水カメラや防水カメラケースは自分で持っておきたいところ。
さらにユツンの滝の場合、個人的にはスポーツ用手袋の持参をおすすめします!
ロープをつたって岩を上り下りする箇所があるからです。
もともと着けてなかったのですが、泥や虫を気にせずいられる快適さから、釣り手袋をユツンの滝トレッキングでも着けるようになりました。
\私たち愛用の防水カメラはオリンパスTG/
【実録】ユツンの滝、滝壺滝上へのルート大公開
では、ユツンの滝トレッキングツアーを写真でたどってみたいと思います。
どんな道なのかイメージして、自分の体力・体調で行けそうかどうかなど、参考にしてくださいね!
トレッキングスタート~ユツンの滝壺まで
県道沿いの登山口といえない登山口から入ってすぐ。
こんな感じにしばらく、なだらかな道が続きます。
うっそうとしたジャングルの中。
たくさんの岩や川、沢を渡って進みます。足元はいつも要注意!
コケ具合がとても幻想的で、写真を撮らずにいられません。。
こんな大きな一枚岩を登っていく場所も。
そして約2時間半のトレッキングにて、、
ユツンの滝に到着!!
マイナスイオンたっぷりで癒されます。
滝壺~滝上へ!
滝壺で一服したらもうひと頑張り!
滝上への道は、これまでの道よりも少し傾斜がきつく、獣道に近づきます。
道なき道を進んでいくと、、、
出ました!ユツンの滝上です!
見てください、圧巻の絶景だと思いませんか?!
ジャングルの新緑とライトブルー、コバルトブルー、エメラルドグリーンの空と海。
「滝上まで頑張ったのは、この景色を見るためだった」
そう心から思える絶景が待っています。
滝上~帰り道!
さぁ、滝上を十分満喫したら帰り道。
下りは登りより滑りやすいので、十分注意してゆっくり降りて行きましょう。
もし時間に余裕があったら、帰り道に寄り道。小さな別の滝に遊びに行けるかもしれません。
往復約6時間。お疲れ様でしたー!
ユツンの滝、大好きポイントまとめ
最後に、私たちがユツンの滝を好きな理由を3つにしぼって、ご紹介します。
西表島の珍しい動植物に出会える
道中は、こんな自然のブランコツルや特大豆のモダマなど、見たこともない珍しい植物がいっぱい。
写真は控えていますが、ナナフシやザトウムシ、キノボリトカゲといった虫・爬虫類にも出会えます。
台風によって景色がガラッと変わるので、どんな動植物に出会えるか行ってみないと分かりません。
そのワクワクも魅力です。
水浴び場所がたくさん
ユツンの滝への道中、小さな滝をあびたり、池に飛び込んだり。
いくつか現れる水浴びスポットが本当に楽しい!
夏でもジャングルの水はとっても冷たく、トレッキングで火照った体が欲してしまう心からの心地よさです。
ユツンの滝上からの景色が最高!
私たちが思うユツンの滝の目玉が、滝上からの景色です。
ジャングルの先に見える海が何色ものブルーに輝いて、本当にきれい。
登山口は海沿いあたりの県道にあるで、「こんなにジャングルを歩いてきたんだ!」と達成感にも浸れますよ。
本格トレッキングがちょっとたいへんだけど、魅力たっぷりのユツンの滝。
行きたい気分になってきましたか?^^
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