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サキシマスオウノキってどんな木?種や実は?群落はどこにある?購入可能?

サキシマスオウノキと種と実

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サキシマスオウノキという木をご存じですか?

沖縄っぽい、南国っぽい植物の中でも、ひときわ大きくなるアオイ科の常緑高木。

板状の根っこが特徴的で、ジャングルの写真などで見たことがある方もいるかもしれませんね。

今回は、この不思議な南国の巨木、サキシマスオウノキについてご紹介します。

西表島には、貴重なサキシマスオウノキの群落もありますよ!

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サキシマスオウノキってどんな木?なぜ根が巨大?

名称サキシマスオウノキ
分類アオイ科サキシマスオウノキ属
分布沖縄、東南アジア、台湾、ポリネシアなど熱帯地域
日本の生育地奄美諸島、沖縄(特に石垣島と西表島)
特徴立派な板根

サキシマスオウノキは、木の高さが5m~15mほどに成長する常緑性の高木です。

サキシマスオウノキという名前からも分かるように、和名は先島諸島(宮古諸島・八重山諸島の総称)に由来。

熱帯地域に分布する樹木です。

何といってもサキシマスオウノキの特徴は、巨大な板根!

波打っているので柔らかくみえるかもしれませんが、実際の板根は、カチカチに固くてビックリ!

なぜこのような板状の根っこが発達したのかについては、いくつか理由があるようです。

  • 湿地性で岩盤の地形のため、地中深くに根を張ることができない。
  • 巨木を支えるために、大きな根が必要。
  • 地中の空気が摂れないため、マングローブのような気根が必要。
  • 土壌の流出による土台の不安定化に対応するため、地面との設置面積を増やす必要性。

確かに、サキシマスオウノキが生育しているのは、マングローブの奥地で、ジャングルの湿地帯。

満潮で水に浸るということはないにせよ、根を深く張れるような地質ではありません。

そういった地盤で大きな幹を維持しようとした結果が、あの巨大な根っこということですね。

サキシマスオウノキの生きようとするパワーって、すごい!

サキシマスオウノキの板根は、名前の通り板のよう。

なので、古くはまな板やクワなどの生活道具や、沖縄の伝統的な舟、サバニを作る材料だったそうです。

平べったい板根を、ベニヤ板のように活用していたんだろうなと思います。

サバニは漁などに使われていたので、サキシマスオウノキは、昔の沖縄の人々にとって、貴重な資材だったのでしょうね。

ちなみに、最も樹齢の古いサキシマスオウノキは、沖縄西表島にあります。

樹齢400年のサキシマスオウノキ(西表島仲間川の上流)

迫力満点の堂々とした根っこ!威厳がありますね。

パワースポットといわれるのも納得です。

満潮時であれば、仲間川のマングローブクルーズで間近に見に行くことができますよ。

\日本最大のサキシマスオウノキを見に行く/

サキシマスオウノキ、種や実はどんな見た目?

根っこが非常に特徴的なサキシマスオウノキ。

実や種も気になりますよね?

現物を見つけるのはなかなか大変なのですが、運よく発見できる場合もあるようです。

サキシマスオウノキの実は、別名「ウルトラマンの実」。

実の形が、ウルトラマンの顔の形に似ているからだそう。

表面はツルツル滑らかですが、実というより種と呼ぶほうがふさわしいくらい、硬く乾燥しています

サキシマスオウノキの実は、この形のまま4~5個かたまりになって実り、秋頃にポトリと木から落下。

川の水や海水に浮く造りになっていて、潮の満ち引きで流されていき、やがてたどり着いた先で硬い殻から芽を出して根付くのです。

流線型の実は、水に浮くとまるでボートの底のよう!遠くに流れつけるんですね。

サキシマスオウノキの種や実って、購入できる?

国内では、奄美大島以南でしか見られず、大きな木が残っているのも貴重なサキシマスオウノキ。

自宅で南国気分を味わうために、購入することはできるのか?

そんな疑問を持って調べてみたところ、種や苗を販売している通販サイトが少し見つかりました。

サキシマスオウノキの実(種子)

サキシマスオウノキの実が、木になっている写真が興味深い!

他にはメルカリで販売している人がいましたが、いいのでしょうか。。。と心配になってしまいました。

サキシマスオウノキを種から育てるのは無理があると思います。

自然保護のためにも、どうしても必要な理由がない限りは、購入は避けてもらえたらと感じます。

サキシマスオウノキの苗(観葉植物)

サキシマスオウノキの苗は、観葉植物としての販売がありました。

育てるの難しくないのかな?

観葉植物でも板根がきちんと育ってくるのか、興味深いですね。

サキシマスオウノキを見るには?おすすめスポット5選

種や苗の販売がされていても、やっぱり見ものは自然で生きる巨大なサキシマスオウノキ!

サキシマスオウノキの現物を見れるスポットを5つご紹介します。

西表島:古見のサキシマスオウノキ群落

まず、サキシマスオウノキの群生で最も規模が大きいのが、西表島。

特に、西表島の東部、大原港と由布島入り口との真ん中くらいにある「古見のサキシマスオウノキ群落」は、国の天然記念物に指定されています。

古見のサキシマスオウノキ群落は、近年、ウッドデッキの遊歩道が出来て歩きやすく整備されました。

自然保護のため、むやみに触ったりつかんだりして傷つけないように、この遊歩道を外れてみることはNGとなっています。

上記の私たちが根元で撮った写真は、トレッキングツアー中、別のサキシマスオウノキエリアです。

ちなみに、先ほどご紹介した、樹齢400年のサキシマスオウノキは古見の群落とは別のエリアです。

西表島の90%はジャングル。

なので、さまざまな滝へのトレッキング中など、古見の群落以外の場所でもサキシマスオウノキに出会えますよ。

ジャングルトレッキングを楽しめる滝の例

石垣島:ンタナーラのサキシマスオウノキ群落

石垣島にも、西表島に次いで大きいと言われるサキシマスオウノキの群落があります。

石垣島のほぼ中央、桴海於茂登岳(ふかいおもとだけ)の山麓から流れる、ンタナーラ川流域に形成している群落。

西表島の古見の群落と共に、国の天然記念物に指定されています

ンタナーラのサキシマスオウノキ群落は、通常海岸沿いに生育するサキシマスオウノキが、海岸から9kmも離れた渓流で群生しているという点がとても特徴的。

標高が60~100mと高い地域に発達している点も珍しく、学術的に価値の高い、貴重なサキシマスオウノキ群落といわれています。

サキシマスオウノキは、標高の高いところでも生育するんですね!

沖縄本島国頭村:安波のサキシマスオウノキ

規模は劣りますが、沖縄本島でもサキシマスオウノキを見ることは可能です。

沖縄本島北部の国頭村、安浪川の河口周辺に10数本のサキシマスオウノキが生育しています。

最大樹齢は推定200年とのこと!

こちらは沖縄県指定の天然記念物になっています。

沖縄本島東村:サキシマスオウノキ(本島最大)

群生ではありませんが、沖縄本島で見られるサキシマスオウノキでもう1つ有名なのが、東村のサキシマスオウノキ。

福地川の河口から800mほど上流、左手の国有林界に位置しています。

特徴は、沖縄本島最大の大きさ!

樹高18m、胸高周囲約2.9mあまりで、なかなか迫力ある大樹です。

奄美大島のサキシマスオウノキ

サキシマスオウノキの生育エリアとして、国内北限が奄美大島です。

鹿児島県絶滅危惧Ⅱ類に指定された、立派なサキシマスオウノキを見ることができます。

奄美大島でも見られるとは、知りませんでした!

自然の神秘!サキシマスオウノキ

南国のジャングルを代表する木といっても過言ではない、サキシマスオウノキ。

過去、生活道具や舟を作るために切り出され、大木が減ったといわれるサキシマスオウノキなので、現在見られる巨木はとても貴重です。

板根がとても神秘的な雰囲気で、見るだけでパワーをもらえそうですよね。

機会があれば、ぜひ見に行ってみてはいかがでしょうか。

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