こんにちは、夫婦で西表島に移住した妻のほう、よせーです。
ヤモリって見たことありますか?
都会ではほとんど見かけませんが、田舎や沖縄の島々に来たことのある方なら、必ず見たことがあるといえるヤモリ。
西表島に住む私たちにとっては、毎日見かける存在です。
「ヤモリってどんな生き物?」
「やっぱり沖縄に多い?」
「どんな対策をしてる?」
などなど、ヤモリについての疑問にお答えしたいと思います。
▼ヤモリガードについて気になる方はこちら▼
沖縄や西表島で、ヤモリはよく見る?エサや特徴、方言名は?
(ヤモリ生写真はこの1枚、他はシルエットなので安心して読んでください☆)
まずは、沖縄に住むヤモリの基本情報からみておきましょう。
種類 | 主にホオグロヤモリ |
分類 | トカゲ目ヤモリ科 |
分布 | 熱帯、亜熱帯 |
生息 | 琉球列島、小笠原諸島 |
原産地 | 不明 |
毒 | なし |
沖縄でヤモリを見かける場所と頻度
沖縄で見かけるヤモリのほとんどは、ホオグロヤモリ。
このホオグロヤモリは主に人家などの建物に住んでいて、人里離れた自然林(西表島ではジャングル)の奥にはあまり生息していません。
そしてヤモリを見る頻度は?というと、、、いわば毎日!
夜行性なので昼間はほぼ見かけませんが、夕方以降、下記のような場所で頻繁に見かけます。
- 建物の外壁
- 台所やお風呂場の窓の外
- 家の内壁
- お風呂場の内壁
正直、屋内外問わず、毎日どこにでもいます。
私たちの経験からいうと、壁や窓にくっついていることがほとんど。
床などに降りてくることはめったにありません。
ちびっこいヤモリが、ポトッと落ちてくることは稀にあるかも。笑
ヤモリの鳴き声は?
沖縄の人家や民宿、ホテルなどでちょっと高音気味な「ケッケッケッケッ」という鳴き声が聞こえたら、それはホオグロヤモリの鳴き声!
慣れないとビックリしますが、慣れてくると「沖縄だなぁ」と思えるようになってきます(はずです)。
ヤモリのエサは害虫!
人間に無害のヤモリは肉食性で、エサは昆虫。
嬉しいことに、蚊やハエ、ゴキブリなどのイヤ~な虫を食べてくれる頼もしい存在です!
窓や壁にピタッと貼りついてじーっとエサの虫を待っていて、虫が通ったら突然ビックリするスピードで仕留めにかかります。
害虫を食べてくれると聞いてから、ヤモリに愛着を持てるようになりました。笑
沖縄の方言では、ヤモリを何と呼ぶ?
ヤモリは沖縄の方言で、「ヤールー」というそうです。
でも実際のところ、まだ「ヤールー」と呼んでいるのを聞いたことはないんですよね~。
若い人たちの間では、あまり使われていない方言みたいです。
そもそも、ヤモリがいたからといって、基本何もしないで放置しておくだけなので、名前を呼ぶことがないのかもしれません。笑
沖縄では、ヤモリは家の守り神って本当?
ご存知の方もいるかもしれませんが、ヤモリは漢字で「家守」と書きます。
ヤモリは家にとって害となるシロアリなどの害虫を食べて、家を守ってくれる存在。
さらに、コバエや明かりに集まってくるその他もろもろの害虫を食べてくれるので、住んでいる人間にとってもありがたい生き物です。
ヤモリが出ると、その家に悪いことが起きないともいわれるほどです!(ん?全部のお家??笑)
沖縄だけでなく、ヤモリが生息している地域では、同じ理由で「ヤモリ=家の守り神」と考えられています。
特に西表島は、シロアリが大量発生する時期があるので、ヤモリがいると少し心強いです。
沖縄ではみんなヤモリ好き?嫌がられている理由は?
人や住宅に有害な虫を食べてくれる、小さなお役立ちヒーローのヤモリ。
さぞ沖縄住民から大切にされていると思いきや、実は必ずしもそうではありません。
ヤモリ独特の特徴から、嫌がられていることもあるんです。
- フンが気になる(なかなか快便)
- 機械類を壊すことがある
家の隅にフンが...
家の中の壁や窓を行き来しているヤモリ。
意外にこまめに(?)フンをするので、気づくと壁際の床や窓のサッシ、棚の上などに黒いものが。。
粘性は全くないので、外に履き出したり掃除機で吸ってしまえば即解決なのですが、放っておくと家の隅が汚れていくという面倒臭さがあります。
めっちゃキレイ好きの方には大変かもしれませんね。
機械類に入り込んで壊すことも
ヤモリは非常に狭いすき間でも、うまーく入り込んですり抜けていきます。
さらに体の約75%が水分のヤモリは、驚くと水分を排出するという特性が!
この水分が電子回路をショートさせ、機械を壊してしまうことがあるんです。
フンよりも水分で壊れるんですね!ビックリ!
最も壊れやすいのが、屋外に置いているエアコンの室外機。
熱を逃がすために密閉構造になっていないため、すき間から入り込んだヤモリが内部の機器に驚いて水を出し、ショートさせてしまうのです。
沖縄で販売されているエアコン室外機に「ヤモリガード付き」とあるのは、このためです!
どうしても阻止したいなら!ヤモリ対策5選
ヤモリが害虫を食べてくれると聞いても、どうしても嫌だという方もいるかもしれませんね。
私たちの住む西表島には、非常に多くのヤモリがいるので諦めも肝心だったりしますが、、、笑
ヤモリをどうしても防ぎたい!という方に向けて、考えられる限りの対策をご紹介!
- 家のすき間を埋める
- 虫の出ない環境づくり
- 水回りは使用後に水分を拭き取る
- 蛇忌避剤を置く
- できるだけ高層階に住む
家のすき間をパテなどでふさぐ
ヤモリは屋外から入ってきます。
つまり家の中にヤモリがいるということは、どこかに外部と繋がっている穴があるということです。
下記のような場所にすき間がないかチェックしてみてください。
- エアコン周り
- 換気扇カバーの有無とその周辺
- 玄関の入り口
- 壁のすき間
- 窓のサッシ
- お風呂やトイレの通気口や換気口
内装補修用のパテで穴やすき間を埋めて、さらにその上から養生テープを貼る方法がベスト。
養生テープは台風対策など、ヤモリ対策以外にも使えるので、1つ持っておいたら役立ちますよ。
窓やドアのすき間には、隙間テープというテープがGood。アリなどの虫の侵入も防ぎます!
虫の出ない環境づくり
先にご説明したとおり、ヤモリは肉食で虫をエサにしています。
ヤモリは勝手に家に入ってきますが、エサがないところには暮らせません。
日頃から虫を寄せつけないようにしましょう。
- 掃除機をこまめにかける
- 食べ終わったお皿を放置しない
- 食卓以外で食事しない(食べこぼし防止)
水回りの水分を拭き取る
ヤモリは水場を好む生き物ではありませんが、水を飲みにやってきます。
家の中の水場といえば、キッチンやお風呂場、洗面所。
ヤモリの登場を避けたければ、水滴を取っておきましょう。
お家をキレイに保つことにもなりますね。
蛇忌避剤を置く
家の外壁についているのも嫌!!というほどであれば、蛇忌避剤を家の周囲に置く方法があります。
蛇やトカゲ、ヤモリが嫌がる匂いで、家の敷地に寄せつけない効果が期待できます。
できるだけ高層階に住む
1階よりも2階、2階よりも3階とできるだけ上の階に住むことで、ヤモリを含め、虫との遭遇を減らすことが可能です。
2階建てまでがほとんどの西表島では、この対策は正直難しいのですが...。できるだけ上へ~!
ヤモリが苦手で見たくもない方は、ご紹介した5つの対策を試してみてくださいね。
沖縄のヤモリ、慣れたらかわいい同居人です
沖縄の離島、西表島では、ヤモリは毎日見かけるもはや同居人。
害虫を食べてくれる嬉しい存在ということもあり、もともと虫嫌いだったよせーも、今ではすっかりヤモリに慣れました。
慣れてきたら、けっこうかわいいと思えてきました!
ヤモリは、古くから「家を守ってくれる」「縁起がいい」との言い伝えもあります。
むやみに殺生せず、適度に放置するなど、無理のない範囲で共存できたらいいのではないでしょうか。
▼西表島での虫対策についても書いています▼