こんにちは、夫婦で西表島に移住したよせーです。
シジミと聞けば、だいたいどのくらいの大きさを想像しますか?
5ミリ?
1センチ?
いえいえ、沖縄の八重山諸島に生息しているシジミは、なんと手のひら満杯サイズ!
10センチ超えのシジミが八重山諸島にいるんです。
今回はそんな日本一の巨大シジミ、「シレナシジミ」について、
巨大シジミって、どんな貝?
食べれるの?
味おいしい?
といった疑問を調べてみました。
実際に食べてみた感想のレポートもしているので、ぜひ最後まで読んでもらえたら嬉しいです。
本当にデカかった!!
シレナシジミとは?日本一巨大なシジミってどんな貝?
私の手のひらサイズのこの貝が、なんと、シジミなんです!
もともとシジミってアサリより小さい貝というイメージではないですか?
こんなに大きなシジミがあるなんて、すごくビックリですよね。
シジミの概念が変わりますよね!笑
名称 | ヤエヤマヒルギシジミ |
地方名 | シレナシジミ(西表島)、マングローブシジミ |
分類 | シジミ科ヒルギシジミ亜科ヒルギシジミ属 |
生息 | 南西諸島、主に八重山諸島のマングローブ域、西太平洋 |
主食 | 汽水域の水や泥の中に溶け込んでいる栄養分 |
正式名称は「ヤエヤマヒルギシジミ」。
ヤエヤマヒルギという種類のマングローブの根元に生息していることが多いことから名づけられました。
でも西表島では方言で「シレナシジミ」と呼ばれています。
陸上では生きられないので、泥の中に潜っています。
シレナシジミの主食は、泥の中の栄養分。
泥水を吸い込んで澄んだ水を吐き出し、汽水域の環境浄化に重要な働きをしたりもしています。
干潮で干潟を歩いているときに見つけるのは難しいですが、カヤック中のマングローブの足元などでは、見つけられることがあるかもしれません。
遭遇できる頻度は少ないですが、1つ見つけられると群れをなしていて、すぐ近くから複数見つかることが多いです。
今回は、こんな感じで実際に探しあてることができました!(見つかるまで結構時間かかりましたが...)
4つ持っただけで、片手いっぱいになってしまうサイズ感!
海水で泥を洗い落してみると、、、
キレイなシレナシジミのお出ましです。
この大きさの貝が、まさかシジミとは思わないですよね。でもシジミなんです!
\シジミの奥の小さめ貝は、西表島のアサリです/
シレナシジミ、なんでこんなに大きいの?
私たちが実際に探し当てたシレナシジミは、1個あたりちょうど10センチくらいでした。
本州で見られるシジミの平均サイズが1センチくらいなので、シレナシジミはその約10倍サイズ!
本当に驚きですよね。
なぜシレナシジミはこんなに大型化したのか?
調べてみたところ、以下のような説がありました。
- 天敵であるノコギリガザミから身を守るため、大きくて固い殻を持つように進化した
- 大きな殻の中に水をためて、長い干潮時間でも耐えられるように大型化した
どちらの説も納得!
本州のシジミが海に生息していてサイズが小さいことから考えると、天敵や干満差の大きさという亜熱帯特有の環境が、シレナシジミを大型化させたのかなと感じます。
シレナシジミは食べれるの?おいしい?
シジミという名前だから、食べられるのかな?実際に試してみました!
日本一大きいシレナシジミ、食用ではありませんが食べることは可能です。
大きいので食べ応えがありそうと思われたかもしれませんが、実際は貝殻がしっかりボリューミーなものの、中身は意外とこじんまり。
そしてずっと泥の中で生きているので、泥臭さがあります。
獲ってきた当日は泥臭くて食べられません。しっかり泥抜きするのが重要です!
おそらく、大きさに対して中身が小さめなのと、泥臭さ、泥抜きの手間のために、乱獲されずに今日まで残ってきたのかなと思います。
調べてみても、「食用としてあまり好まれていない」と紹介しているサイトが多くありました。
では実際のところの、シレナシジミのお味はどうなのか?
今回私たちは、シジミ汁にして頂いてみました。
本当にシジミの特大版という感じで、シジミのだしと旨みがしっかり出ていておいしかったです!
シジミというだけあって、だしの旨みはいい感じ!
ただ、身はちょっと固めなので、好みが分かれるところかもしれません。
また泥抜きがしっかりできていなければ、臭みや雑味が味に影響してしまう心配も。
なので結論としては、
「手間をしっかりかければ、好きな人にはハマる」
そんなシジミが、この日本一大きなシレナシジミなのかなと思います。
八重山諸島に来て、もしお店でメニューにあったら、運がいいと思って試してみてくださいね。
▼シレナシジミの天敵!ノコギリガザミも食してみた▼
▼西表島には天然もずくも生息中▼