沖縄にカツオのイメージはありますか?
どちらかというと、高知県や静岡県などのイメージがあるカツオ。
でも実は、カツオは熱帯~温帯の海に生息する魚であり、昔から沖縄近海でもよく獲られてきました。
今回は、沖縄のカツオ事情を大調査!
そして、石垣島近海で獲れた新鮮なカツオを、西表島の塩を使って握り寿司にしてみたので、その食レポもお伝えしたいと思います。
カツオ握り寿司の作り方や、味の特徴もご紹介しまーす!
沖縄のカツオの特徴は?
まずは簡単なカツオとしての基本情報がこちらです。
分類 | スズキ目サバ科 |
分布 | 世界中の熱帯~温帯の海 (日本海には少ない) |
旬 | 春~秋 |
栄養 | 良質なたんぱく質、DHA、EPA、鉄分など |
沖縄方言 | あやがちゅー |
時期に少し差はありますが、日本では北は北海道から南は沖縄まで、日本全国の太平洋側で漁獲されています。
カツオの産卵場所は、赤道付近。
そのため日本近海では、春に黒潮に乗って北上する「初ガツオ」と、水温が下がる秋に南下してくる「戻りカツオ」という名が知られています。
沖縄近海のカツオ漁は、主に初ガツオを漁獲。
「カツオの町」と呼ばれ、沖縄県で最もカツオ漁が盛んな沖縄県本部町では、1月から大漁になることもあったそう!
日本国内でカツオが最も早い時期に獲れるとあって、沖縄でもカツオ漁は盛んです。
沖縄近海で獲れるカツオは、脂身が少なくてさっぱりとした味わいが特徴。
赤道付近で誕生してから日が浅いということも理由でしょうが、温かい海では脂肪を蓄える必要がないためです。
カツオだけでなく、南国沖縄で獲れる魚は脂が少ないことが多いんです!
また、湿度が高い沖縄では、漁獲されたカツオを長期保存して使えるように、カツオ節製造も盛んになりました。
良質なカツオ節を作るには、脂肪の少ないカツオが適しています。
沖縄で漁獲される脂身の少ない初ガツオは、まさにカツオ節向きだったというわけです。
そして今も沖縄は、カツオ節消費量が国内ナンバー1!です。
沖縄で食べるカツオ料理は?
身のさっぱりした初ガツオが獲れる沖縄。
古くから沖縄ではどのようにしてカツオを食してきたのか?
- お刺身
- タタキ
- 味噌和え
- カツオ油みそ
- チャンプルーにたっぷりカツオ節
- かちゅー湯
- カツオ節のダシを使う
調べてみると大きくは、生での料理とカツオ節を使った料理に分かれました。
カツオのお刺身
カツオの刺身は全国どこでも食べる食べ方。
でも沖縄では、カツオを醤油やポン酢で食べるほかに、味噌で食べたりもします。
単なる味噌というよりは下記のような味噌だれのイメージ。
- 酢味噌
- 泡盛、島とうがらし、シークワーサーを混ぜた味噌
- コーレーグースを混ぜた味噌
旬の時期には鮮魚店の店頭に、カツオのお刺身と一緒に味噌だれも並ぶそうです。
カツオのタタキ
沖縄では、カツオのタタキもお刺身と同じく、味噌だれで食べたりします。
人によっては、醤油+酢+コーレーグースの組み合わせで食べる方もいるそう。
コーレーグースのピリ辛が、カツオに合うんです!
カツオ油みそ
通常、油みそというと、豚肉やマグロのイメージではないでしょうか?
沖縄では、カツオの油みそも作られています。
使い方は他の油みそと同じ。
カツオの豊かな香りが食欲をそそる!と隠れた人気です。
炊き立てご飯はもちろん、お茶漬けやダシ茶漬けにぴったりなのだそう。まだ食べたことないので、食べてみたい!!
チャンプルーにたっぷりカツオ節
続いて、カツオ節メニュー。
誰もがご存じ、ゴーヤチャンプルーやそうめんチャンプルーなど、沖縄のチャンプルー料理には、カツオ節が欠かせません。
あつあつのチャンプルーに、たっぷりカツオ節をかけて食べるのがおすすめです。
カツオ節からカツオだし、かちゅー湯
沖縄でだしを取るとなったら、多くは昆布よりカツオ節。
沖縄そばやソーキそばも、カツオだしでスープが作られています。
また、沖縄本島や宮古島など、カツオ節工場がある地域では、カツオ節にお湯と味噌を入れて作る「かちゅー湯(カツオ湯)」という汁物が昔から飲まれています。
カツオ節工場のない西表島では、逆に「かちゅー湯って何?」と聞かれてしまって、地域性が面白かったです。
西表島の塩で握る!石垣島近海カツオのお寿司の作り方
さて、ここからは僕たちが最近作ったカツオ料理、カツオの握り寿司についてご紹介します!
ちょうど石垣島近海で釣られたカツオを1匹入手したので、3枚におろしてから調理スタート!
もちろん、お店でカツオの冊を買ってきたら、同じようにして作れます!
- カツオ
- 米
- 西表島の塩
- 黒糖
- お酢
- ハンダマ(またはシソ)
- ネギ
- ショウガ
- シークワーサー(またはレモン)
- 醤油
私たちはハンダマという沖縄野菜を使っていますが、本州では香り高いという意味で似ているシソでOKです。
- お米を炊く
- だいたいお米2合に対して、塩10g、黒糖20g、お酢50ccを混ぜる
- カツオを塩でしめて、出てきた水分を取り除く
- ③を寿司ネタサイズにカット!
- ハンダマ(シソ)とネギを細かくみじん切り
- ⑤にショウガ、シークワーサー(レモン)汁、醤油を混ぜ合わせる
- ②のお米を握って④を乗せ、お好みで⑥をトッピング!
もちろん、トッピングのハンダマソースなしでも握り寿司としておいしいですよ~。
おいしそうなカツオの冊が手に入ったら、作ってみて下さいね!
\西表島の塩を詳しく!/
▼沖縄のボラについても調べてみました▼