西表島に移住してきて、私たち夫婦が釣り好きということを知っている友人から、
「釣りしてる~?」
「魚いっぱい食べれてるんじゃない?いいな~♬」
といった連絡をもらうことが多々あります。
実は、移住後の生活と仕事に慣れたり、地域行事に参加したりと忙しくしていて、釣りはまだ陸っぱりから数回しか出来ておらず。。
せめて、新鮮なお魚をたくさん食べたいなと思っているのですが、こちらに引っ越してきて気づいたことがあります。
それは...。
西表島、全然お魚売ってない!!
うそでしょ?!って私も思いました!
びっくりじゃありませんか?!
どこのお店を探しても、お魚一匹たりとも置いてないんです。
過去、八重山諸島や西表島には何度も釣り旅行に来ていて、南国のお魚をたくさん釣り上げていたので、魚がいないはずはありません。
それなのに、西表島のお店にお魚コーナーはなく、ときどき見つけるのが、プラスチックパックに詰め込まれたマグロ?マンボウ?のお刺身盛り合わせ。
このお刺身盛り合わせ以外を見かけたことがないんです。。。
そして、お魚屋さんもない。。。
旅行ではたくさん釣っていたので、まさかお魚が売っていないとは、思ってもいませんでした。
西表島に移住してきて、衝撃ニュースの1つです。
大阪であんなにお魚たくさん食べていたのに、まさか西表島で全然食べられないとは...。
魚が食ーべーたーいー!!
お魚はたくさん獲れるはずなのに、なんで売ってないんだろう?
その理由を調べてみたところ、大きく2つの理由が見つかりました。
理由① 西表島には市場がない。
西表島には、漁業組合も市場もありません。
つまり、「魚を流通させる」という概念もシステムもありません。
毎朝、漁から魚があがってきて市場で競りがあって...という光景は西表島では見られないんです。
競りがなければ、毎日安定して魚をお店に並べることは難しい。
だって、その日誰が魚を獲りに行っていたのか、誰にも分からないから。
漁師がいないわけじゃない。
漁港だって一か所だけあります。
西表島の西部、祖納港(正式には西表港)といって、業務用の製氷機もある漁港。
実は、高速船の行きかう港や他の港も、登録上は漁港ではなくって。だから観光用の船が多く係留されています。
漁港の場合は、漁船以外の係留には申請と許可が必要。現在、その漁港に該当する港は、西表島では西表港のみということです。
・・・っと、余談でした。笑
とにかく、魚を獲る人はいるし、漁港もある。
けれど漁業組合や市場はない。
これが、西表島で魚が売っていない1つ目の理由でした。
理由② 西表島ではそもそも、魚は自分で獲って食べるもの
なぜ市場がないのか?という疑問にも通じるところ。
そもそも西表島に住んできた人たちにとって、魚は買うものではなく、自分で釣ってきて食べるものでした。
気温も湿度も年中高い南の島で、物流や保冷設備も整備されていなかったと考えると納得です。
自分と家族が食べられる分だけ釣ってきて、残りは海に還す。
ちょっと多く釣った時は、友達やご近所におすそ分け。
そうやって、必要な時に必要な分だけ自然の恩恵にあずかって、南国特有の気候の中でうまく暮らしてきたんだと思います。
過去は今より物々交換が盛んだったでしょうし、「売る」という考えが出てこなかったのでしょう。
観光地化が進み、農家や漁師ではないサービス業に携わる人が増えてきて初めて、「魚が売ってない」ことが顕在化したんだろうなと思います。
では、どうやって西表島で魚を手に入れる?
お店で魚を売っていない西表島で、魚を手に入れる方法は、以下です~!
- 釣りの腕を上げる
- 定期的に船釣りに連れていってくれる知り合いを作る
- 釣りの達人または釣り好きと仲良くなる(そして貰えることを期待)
- 労働の対価として、魚をもらう
- 地域の行事に参加して、魚料理をご馳走になる
どれが一番有効でしょうねぇ。笑
ちなみに最近の私たちはというと、「3. 釣り好きとお知り合い」と「4. 労働の対価」で魚を頂くことが出来ました。
このサイトの一番初めに載せた写真の5匹は、私が肉体労働をして得た貴重なお魚たちです!
フエフキダイ、アカジン、あと、、何だっけ?
大きいお魚じゃなかったので、お刺身にするのは大変だったようですが。
あきひこが捌いてくれて、とっても美味しく頂きました!
お魚をくださった方にも感謝感謝。
これからも魚をゲットし続けるために、色々なチャレンジ(?)をしていきたいと思います。笑