こんにちは、西表島に夫婦で西表島に移住した妻のほう、よせーです。
沖縄離島の西表島。
西表島に薬局やドラッグストアはあるでしょうか?
観光で来る方は国内と思ってあまり意識が向かないかもしれませんが、島ぐらしや島旅行において、風邪をひかないことやケガをしないことが非常に大切です。
「ちょっとくらい体調が悪くても、薬を買って飲んだら大丈夫!」と思っていませんか?
そんなあなたに向けて、離島西表島の薬局事情をご紹介。
離島住民はどのように医薬品を入手しているのか、詳しくお伝えします!
西表島には、薬局もドラッグストアもありません
結論から、、、
沖縄離島の西表島には、薬局もドラッグストアもありません!
コンビニもない西表島島内にあるのは、商店のみ。
でも商店では絆創膏はあっても、かぜ薬などの医薬品は扱っていません。
というのも、薬は種類によって購入・販売に条件があり、一般医薬品でも薬局・薬店として許可を得た店舗しか販売できないためです。
購入時の必要条件 | 西表島での購入場所 | ||
医療用医薬品 | 医師の処方箋 | 診療所 | |
要指導医薬品 | 薬剤師の対面販売 | ||
一般医薬品 | 第1類 | 薬剤師による情報提供 | |
第2類 | 登録販売者から購入可 (情報提供は努力義務) | なし(診療所) | |
第3類 | 登録販売者から購入可 (情報提供は法的制限なし) |
本州などであれば、薬剤師常駐のドラッグストアがあったりして身近に薬を購入できますよね。
でも残念ながら、西表島にそのようなお店はないのが現状です。
栄養ドリンクなど医薬部外品の一部は、西表島島内の商店でも購入できますよ~!
薬局のない西表島、医薬品はどうするの?
では薬局もドラッグストアもない西表島で、薬が欲しい場合はどうしたらいいの?と心配になりますよね。
対応方法をいくつかご紹介します。
医薬品入手の方法
必ず医師の処方箋が必要な医療用医薬品と、それ以外の医薬品に分けて考えます。
まず、処方箋が必要な医療用医薬品を西表島で使いたい場合、入手できる方法はこちらです。
<医療用医薬品>・・・医師の診察要
- 診療所から処方してもらう
- 石垣島の病院で処方してもらう
西表島島内の診療所を診察日に受診すれば、基本的な不調症状には対応してもらえますし、その場で薬を受け取ることが可能です。
万一、診療所では難しい症状の場合には、石垣島の病院を受診して薬を処方してもらうことになります。
つぎに処方箋の不要な要指導医薬品と一般医薬品の場合は、こちらの方法が可能です。
<医療用医薬品以外>・・・薬局で購入可
- インターネットで購入する
- 石垣島のドラッグストアで購入しておく
- 置き薬サービスを活用する
2014年の改正薬事法施行で、一般医薬品についてはインターネットで購入可能となりました。
そのため、下記のようなネットショッピング大手のサイトでも薬を購入することができます。
薬をインターネットで購入することに抵抗があるという方は、石垣島の薬局・ドラッグストアで買いおく方法があります。
どちらの方法も「使うかもしれない薬をあらかじめ購入しておく」という方法。
一方、3つめの置き薬サービスは、事前購入不要!後払いで薬をゲットできちゃう方法です。
置き薬サービスについては、後の章で詳しく説明します!
西表島に旅行で来るなら、持参か石垣島で買おう
旅行で西表島に来る場合は、使い慣れた薬が1番安心。
持病の頭痛薬や風邪薬、酔い止め薬など、体調に合わせて持ってくるのがおすすめです。
万一、急遽体調に不安を感じるようになってしまったら、西表島に渡る前、石垣島の病院を受診するか薬局でお薬を入手して、備えるようにしましょう。
西表島に来てから体調が悪化しないように、無理せず過ごしてくださいね。
西表島に住むなら、置き薬がおすすめ
旅行のような一時的滞在ではなく、西表島に住むという場合には、置き薬サービスを利用するのが最もおすすめ!
置き薬(配置薬)とは?
配置販売業の許可を得た販売業者や配置員が、直接、消費者の家庭を訪問して、くすりをあらかじめ消費者に預け、次回、訪問したときに消費者が服用した分だけの代金を集めていくというもの
全国配置薬協会
つまり、よく使う薬を事前に受け取っておいて、使った分だけ後払いするという制度です。
自宅に置いておきたい薬をドラッグストアなどで一通りそろえようとすると、結構な費用が必要なところ。
一方、置き薬であれば事前に備えておけるのに、費用は使った分だけ払えばOKです☆
離島住民にとても優しいサービスですね~!
西表島で薬局代わりに助かる!富士薬品の置き薬箱
実際に、私たちが利用している富士薬品の置き薬サービスをご紹介。
離島医療の現状や、薬の買い置きだと費用がかさむことを考えて、移住半年のタイミングでお願いすることに決めました。
薬箱の中身とシステム詳細をご説明していきます!
富士薬品の置き薬箱を大公開!
私たちの置き薬箱がこちら。
サイズとしては、縦23.5センチ×横27センチ、高さ17センチの引き出しボックスです。
初回に入っていたお薬がこちら。
かぜ薬や鎮痛剤、整腸剤、傷薬、塗り薬、絆創膏などなど。
診療所にかかるほどではないけれど、薬で治してしまいたい、そんなときのために備えておける品揃えになっています。
一般的に必要になる頻度が高い、かぜ薬と鎮痛剤が特にしっかり入っていますね。十分に備えられそう!
もし他に欲しい薬があれば、カタログから選んでお願すれば、追加してもらえます。
もちろん追加依頼は無料!
料金は使った場合のみ後払いです。
使った分だけ後払いのシステムは、本当に助かる!
個人的には、葛根湯の補充をお願いしようかなと思っているところです~。
いわばおうち薬局!富士薬品の置き薬のメリット
置き薬をお願いして、初めて知った素敵ポイントがたくさんありました。
富士薬品の置き薬について、メリットをまとめてみます。
- 入会料や薬箱の設置料なし
- 費用は使った薬の分だけ後払い(1箱単位)
- 薬の期限が近くなったら無料で新品に交換してくれる
- 欲しい薬のオーダーは電話1本!
- 富士薬品の自社製薬工場で生産の安心&低価格
なんと、入会や薬箱の設置にも費用がかからないので、本当に使った分だけ後から払えばいいんです!
そしてずっと使わなかったら、そのまま支払うことなく、期限前に無料で新品に交換してもらえます。
薬を購入してそろえると、期限前にまた買いなおさないといけなくて、費用が大変!!
置き薬は、金銭的負担を少なく、有効期限内の薬を常備できる安心感がありますね!
西表島には2か月に1度、富士薬品の担当者が訪問に来てくれているので、ほしい薬の追加はその際に。
また各家庭へは4か月に1度定期訪問されているので、新品への交換や使った分の支払いは定期訪問のタイミングで対応となります。(現在は偶数月です。)
置き薬にもデメリットはある?
メリットが非常に大きい置き薬。
「でもデメリットもあるでしょう?」という方のために、思いついたデメリットをお伝えします。
- 置き薬カタログに掲載の薬に限られる
- 西表島の訪問は2か月に1度
置き薬のカタログには、さまざまな症状に対応した薬が用意されています。
でも「〇〇メーカーの××薬がほしい!」という風にピンポイントで薬指定がある場合、配置販売業者で取り扱いがないと追加してもらえないことも。
そんなときは、薬局かインターネットで事前購入して備えることになります。
置き薬の申し込み前に、中身をインターネットで確認しておくと重複せずに済みますね。
また、西表島の担当営業所が宮古島なので、電話1本でいつでも来てもらえるというわけではありません。
とはいえ2か月に1度は西表島に来られるので、4か月に1度の定期訪問を待たなくとも追加などのお願いは可能です。
2か月に1度の来島時に、色々なお薬を持って来られるので、その場でほしいものを選んで追加してもらうこともできますよ。
富士薬品の置き薬、申し込み方法は?
富士薬品の置き薬に申し込みするには、以下2つの方法が可能です。
- 公式サイトから(申し込みページ)
- 担当営業所に電話(0980-72-9781 宮古島営業所)
西表島の皆さんはだいたい口コミで、既に置き薬を持っている人から担当者の連絡先を聞いて電話申し込みしているようです。
私たちも置き薬を使っている人に話を聞いて、電話申し込みしました。
冬場に高速船が欠航しやすい西表島西部では、特に置き薬を常備している家庭が多いです。
西表島に薬局はない!お薬持参や置き薬での備えが重要です
離島の医療事情はなかなか厳しく、お伝えしたとおり、西表島には薬局やドラッグストアはありません。
急に体調不良になってしまった!というときのために、まずは自分でできる準備から。
旅行で訪れる場合は、最低限のお薬(特に常用薬)を旅行バッグに忍ばせて。
移住して西表島に暮らす場合には、置き薬サービスを利用したり、自分で薬をそろえたり。
健康第一に過ごしながら、いざというときに備えておきたいですね。