こんにちは、夫婦で西表島に移住した妻のほう、よせーです。
沖縄の深海魚って食べたことありますか?
深海で釣れた魚って、おいしいイメージはありますか?
私は、深海魚=脂ギトギトのイメージ。。。
今回あきひこが深海の釣りをする機会があり、3種類の深海魚をゲットしてきました。
未知なる沖縄の深海で釣れたお魚、3種類ははたして、おいしいのでしょうか?!
食してみた味レポートをお送りします。
沖縄の深海釣りでゲットしたお魚3種
沖縄西表島の港を出港してから、約20分。
水深600mの深海域に到着です。
今回釣れた深海魚はこちら!
- ナガタチカマス
- クロムツ
- シマガツオ(エチオピア)
ひとつずつご紹介しますね。
ナガタチカマス
魚の名前 | ナガタチカマス |
沖縄での呼び名 | フカヤーンジャー、ナガンジャー |
生息分布 | 関東以南の水深400m以深 |
名前が示すように、タチウオとカマスを足して2で割ったらナガタチカマスになった!という感じ。
体の頭側半分がタチウオで、もう半分がカマスという見た目です!
ナガタチカマスの1番大きな特徴は、骨の構成が普通の魚と全く異なるところ。
大半の魚は表皮周辺に骨がないのに対して、ナガタチカマスは表皮沿いに太い骨が通っています。
よって、非常に切りづらい!調理するときに、なかなか苦労しました。
構造はカマスとは全く別!タチウオと少し似ています。
クロムツ
魚の名前 | クロムツ |
沖縄での呼び名 | クルマチ |
生息分布 | 東北以南の水深200~500m |
クロムツは、深海魚の中ではよく名前が知られていますよね。
でもやはり深海魚だけあって、漁獲量が限られる高級魚。
そして、ムツと名のつく肉食系大型深海魚は他にも多くいますが、日本近海で獲れる正式なムツ科の魚はムツとクロムツだけです。
クロムツはムツより魚体が黒い種類のこと。
余談ですが、同じ"ムツ"の名を持つ魚でも、バラムツとアブラコソムツは絶対に食べてはいけません!
人間が体内で消化できない脂(ワックス)が、意思とは関係なくお尻からダダ漏れするのだそうです。恐ろしい!
シマガツオ(エチオピア)
魚の名前 | シマガツオ |
沖縄での呼び名 | エチオピア |
生息分布 | 北海道以南の太平洋沖の深海 |
名前に「カツオ」とありますが、カツオではありません。
シマガツオの名は、しま(=南方)で釣れることとマナガツオに形が似ていることが由来。
身もカツオと違って白身で、マナガツオみたいな色白系です。
カツオじゃないカツオ...魚の名前って、本当にややこしい!
エチオピアと呼ばれる理由は下記のように諸説あり、真偽は定かではありません。
- 漁獲量が大量だった年にエチオピアの皇族が来日していたため
- 南への漁業が盛んになった頃にエチオピアとの外交が親密であったため
- 黒褐色の魚体をエチオピア=黒人の国と連想して名づけられた
ただ、ウロコはマナガツオとは全く違って、めちゃくちゃ硬い!
鎧のように強靭なウロコをしているため、ウロコを落とすのに力が必要でものすごく大変でした。
お気に入りのウロコ落としが、真っ2つに壊れてしまったほどの硬さに驚き!(と涙でした...。)
沖縄の深海魚をお刺身に、勝手に味ランキング
上記写真、左上の炙りがクロムツで、右上がシマガツオ、花造りしてかわいいのがナガタチカマスです。
この3種の深海魚を、お刺身にして食べた結果のご報告。
おいしかった深海魚ランキング
- シマガツオ(エチオピア)
- クロムツ
- ナガタチカマス
栄えある第1位、最もおいしかったのは、シマガツオ(エチオピア)でした!
脂の乗り具合がいい感じ!
やわらかいながらもハリのある食感が、お刺身に最適でした。
地域の集まりに少し持って行ったら、喜んで食べていただけました。エチオピア=おいしいとご存知みたいです!
脂の優しい甘みにとろんとした食感が、とてもおいしかったシマガツオ。
第2位のクロムツも、超高級魚と称されるだけあって、味わい深くおいしくいただけました。
一方、今回最も残念だったのが、ナガタチカマス!
インターネットでは「究極の美味」との触れ込みがあるナガタチカマスなのですが、今回の魚体は全くの正反対。。
残念ながら身があっさりしすぎるほど淡白で、味がない?!というのが正直な感想です。
タチウオもカマスもおいしい魚なのに、不思議!
あまりに味がしないので、ひと晩寝かせてからカルパッチョにしてもらったのですが、それでもはっきりしない味...。
今回のナガタチカマスだけが、特別においしくなかっただけでしょうか。。
機会があればぜひ食べてみていただいて、おいしかったかどうか私たちに教えてください!
ナガタチカマスの試食レポ、お待ちしています♡