こんにちは!西表島に夫婦で移住した妻のほう、よせーです。
神秘的な沖縄の夏の花、サガリバナを見たことはありますか?
一晩だけ花開き、翌朝には散っていく。
儚く美しい幻の花、サガリバナ。
西表島でもサガリバナを見に行くツアーが毎年非常に人気となっています。
今回は、そんなサガリバナに大注目!
- サガリバナってどんな花?
- サガリバナの時期は?見頃はいつ?
- サガリバナはどこで見れる?
- 西表島や石垣島でサガリバナの名所はどこ?
といったサガリバナの疑問について、お伝えしていきます。
本当に神秘的で美しい花なので、必見です!
西表島で人気!サガリバナってどんな花?
名称 | サガリバナ |
分類 | サガリバナ目サガリバナ科 |
分布地域 | 熱帯・亜熱帯 (アフリカ東部、インド、東南アジア、太平洋) |
国内生息地 | 南西諸島 |
サガリバナは、日本では奄美諸島以南の南西諸島で見ることができる、熱帯~亜熱帯気候で咲く花です。
30~60センチほどの細い枝を木から垂らして花をつけるので、その名のとおり「サガリバナ」と名付けられました。
写真を見ると、確かに下がってます~!「サガリバナ」の名前に納得ですね。
サガリバナでぱっと目を惹くのが、華奢でとっても美しいピンク色の花。
この細くたくさんあるピンク色の部分、実は花びらではなくて、サガリバナの雄しべです。
花びら(花弁)はどこかというと、ピンク色の雄しべの根元にちらっとある白い部分。
小さく白い4枚の花弁に、存在感のある美しいピンク色の雄しべというちょっと変わった造りが、サガリバナの花です。
そして、そんな特徴的な見た目に加えて、バニラのような甘い香りもサガリバナの魅力。
ジャングルや集落内を歩いていて、優しい甘い香りでサガリバナに気づくこともあるほどです。
サガリバナはなぜ幻の花?
サガリバナは常緑樹ですが、その花は限られた時期に、一晩しか咲きません。
しかも開花時間は日中ではなく、夜中です。
夏の長い陽が沈み、あたりが暗くなった夜21時頃、サガリバナは徐々に咲き始め、日付が変わる頃に満開を迎えます。
そして明け方、陽が再び上る頃には全てポトリと散ってしまうんです。
人が気づかないうちに咲いて、眠っている間に咲き誇り、気づいたときには散っている。そんなサガリバナの咲き方が幻の花と言われるゆえんです。
一夜だけの儚い命。
けれどその一晩、真っ暗闇の夜を、艶やかに幻想的に魅せる花。
それが幻の花と呼ばれるサガリバナです。
なんとも、神秘的ですね…。
西表島や沖縄で、サガリバナの見頃はいつ?旬の時期は?
西表島を含めて各地、梅雨明けの6月中旬~9月頃までが、サガリバナの開花シーズンとされているのですが、最もキレイに見える最盛期は、6月下旬~7月下旬頃です。
でも台風が来ると、一気に枝や蕾が飛ばされてしまったりするので、楽しめる時期が短くなってしまう場合も多いとのこと。
最盛期の期間中は毎年、多くのネイチャーガイドさんたちが、サガリバナを見るためのツアーを開催しているので、ガイドさんに問い合わせしたら確実です!
サガリバナ最盛期は、6月下旬~7月下旬頃。
(ガイドさんに確認すると確実)
西表島や沖縄、サガリバナが咲く場所は?
一夜しか咲かない幻の花、サガリバナ。
ここまで読んで下さった方は、西表島や沖縄の他の島に来たらサガリバナをぜひ見てみたくなったのではないでしょうか。
可憐で美しいサガリバナを見ることができる場所は、こちらです。
- マングローブの奥地
- 集落内や栽培地
もともと野生のサガリバナは熱帯性の植物で、マングローブの奥に自生していました。
サガリバナがあまりにキレイなので、魅了された人々が集落内に植えたり、群落で育てたりしたために、現在ではジャングルに足を運ばなくても楽しめる場所があります。
詳しくご紹介していきますね。
①マングローブの奥地、ジャングル前半あたり
まずは、サガリバナのもともとの自生地。
サガリバナは上の写真のような、ジャングル前半に生息しています。
私の爆笑写真ですみません(笑)。足元に白くキレイな花、見えますか?
この写真は、西表島のジャングルの中、滝を目指してトレッキングに行ったときの写真です。
サガリバナがメインではなかったので、写真映りが小さくてすみません~。
日が昇ってしまうとこんな風に散ってしまうのですが、咲く場所のイメージ、なんとなく沸いたでしょうか?
沖縄本島、宮古島や石垣島ではサガリバナは栽培されていることが多いのですが、西表島はダントツで、野生のサガリバナが多い地域です。
サガリバナはマングローブではないので、海水の混じる汽水域では生息できません。
マングローブを奥に進み、川の水が真水に変わる低湿地エリアで自生しています。
なかなか辿りつけない真夜中のジャングルで咲くことも、幻の花と言われるひとつの理由かもしれませんね。
②集落内や栽培地
沖縄では、西表島はもちろん、石垣島や宮古島の集落や栽培地でもサガリバナを見ることができます。
1. 西表島:白浜「海人の家」の前など
西表島では圧倒的に野生のサガリバナが多いのですが、サガリバナの美しさに魅了され、街路樹やお庭の木として育てている人もいるそうです。
西表島西部の場合、あきひこの働く白浜集落、海人の家の敷地で立派に育っていました。
当初はてっきり、サガリバナはマングローブ奥地でしか咲かないと思っていたのですが、灯台下暗し!
夜に満開を迎えることに変わりありませんが、早朝には写真のように、散る前の花を見ることができます。
青空を背景にしたサガリバナもキレイですね。
せっかくなので、西表島以外の沖縄離島サガリバナ名所も少しご紹介~。
2. 石垣島:田福農園、平久保サガリバナ群落など
石垣島のサガリバナは、車で行けることと、シーズン中ライトアップされてより幻想的な景色を楽しめることが魅力的です。
- 田福農園: http://tafukunoen.com/
- 平久保サガリバナ群落: http://yaenavi.com/island/1313.html
3. 宮古島:添道サガリバナ
サガリバナ最盛期の夜には、お花見イベントが開催されています!2019年は6/25~7/4で既に終わってしまったので、気になる方は来年是非。
- 添道サガリバナ: https://www.npo-mec.com/events
サガリバナ、西表島でのおすすめ楽しみ方♬
さて。西表島でサガリバナを楽しむのに最もおすすめな方法は、ズバリ、カヌーで行く早朝のサガリバナ鑑賞ツアーです!!
というのも、前述のとおり、野生のサガリバナが最も多いのが西表島。
うっそうとしたジャングルの中で繊細に咲いたサガリバナが、夜明けとともに儚く散って川面一面に浮かぶ景色は、息をのむほどの美しさなんです。
私自身、2019年は残念ながら早朝カヌーツアーには行けなかったので、写真が撮れなくてお見せできないのが残念。。。
2020年はぜひ!サガリバナを見に、早朝カヌーツアーに行きたいなぁと思っています。
同じく興味を持たれた方は、サガリバナシーズンをチェックして、西表島に遊びに来てくださいね~!