みなさん、日本にもサソリがいるってご存知でしたか?!
ペットでも外来種でもなくて、野生に生きている日本固有のサソリ。
実は日本には在来のサソリが2種類いるんです。
そしてその2種類はどちらも八重山諸島に生息しています。
今回西表島にて、私たちが1種類の日本産サソリに遭遇しましたので、ご紹介です!
サソリの写真は上の写真だけにしているので、苦手な方も安心して読んでくださいね!
日本のサソリの特徴は?
世界中にいるサソリは1700種類以上といわれ、熱帯や亜熱帯、一部温帯の地域で生息しています。
サソリといえば、アフリカなどの砂漠に存在感たっぷりで現れる、有毒で危険な生き物を思い浮かべませんか?
ところが!
日本在来のサソリは、日本人らしく(?)慎ましい。
というのも、日本のサソリが持つ毒は、命を脅かすほどの有毒でないばかりか、むしろほぼ無害!
しかもサソリ自体の大きさが、なんと2~6センチとミニミニサイズです。
日本にサソリがいることにも、サイズが極小なことにもびっくり!
日本固有のサソリは2種類、西表島で出会えます!
日本固有のサソリは2種類のみ、ヤエヤマサソリとマダラサソリです。
どちらも主に八重山諸島に生息しています。
違いをまとめてみると、こちら。
分類 | 節足動物 鋏角亜門 クモ綱 サソリ目 | |
名前 | ヤエヤマサソリ | マダラサソリ |
分布 | 八重山諸島 | 八重山諸島、宮古諸島、小笠原諸島 |
生息地 | 林床、倒木下 | 海岸の枯れ木 |
大きさ | 2~3センチ | 4~6センチ |
どちらも小さいのですが、それでもマダラサソリの方がヤエヤマサソリよりもひと回り大きいです。
また、住んでいるところも湿った場所か乾燥した場所かという違いがあります。
西表島で発見!ヤエヤマサソリとは?
私たちが今回出会ったのは、八重山諸島のみに分布しているヤエヤマサソリ。
集落作業をしているときに、刈り集めてあった茅の中で見つかりました!
本来は、湿気の多い所を好みます。今回は雨で湿った茅が含まれていたためかも?
虫嫌いの私でも「かわい~!」と言ってしまったほど、ミニミニサイズのサソリです!
サソリ本来のイメージを覆すかわいらしさで、アイドル級の人気を博し、集落作業の場の一部は少しの間、写真撮影会になったほどです。笑
ヤエヤマサソリの詳しい特徴をまとめてみます。
- 森の中以外に、植木鉢の下などで発見される
- 白アリが好物
- 極小の体に対してハサミが太く特大
- 針がゴマ粒並みで、人の皮膚を通さない
残念ながら世界一小さい訳ではないのですが、成熟しても2~3センチにしかならないという極めてミニサイズ。
そんな小さい体の半分近くをハサミが占めているというマスコット感たっぷりなバランスですが、ちゃんと後端に毒針がついています。
ただこの毒針がさらに極小なので、サソリなのですが、人を刺すことができません。
人間の皮膚の厚みを刺しきれないのだそう!
毒もほぼ無害で、そもそも刺せない。
日本在来のサソリが、なぜサソリの形をとる必要があったのか、もはや謎です。笑
人家に入ってくることもないので、人間にとって本当に無害のヤエヤマサソリ。
西表島や石垣島など、八重山諸島に来られた際に、よかったらぜひ探してみてください。
マダラサソリはまだ直接出会っていないので、会えたらまたご報告します!
\こちらに西表島の道路で会える他の動物たちについて書いています/