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西表島は下水道がない!移住者の盲点、浄化槽って?対応どうしたら?

西表島の下水道と浄化槽

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引っ越し先に「下水道はあるかな?」と疑問を感じたことはありますか?

私はこれまでそのような疑問は全く思いついたことさえなく、日本ならどこでも「下水道はあって当たり前」と思い込んでいました。

でも実は、日本の下水道普及率は79.3%!(2019年時点)

まだまだ下水道設備がない地域もあるんです。

沖縄の離島、西表島もそのひとつ。

今回は、下水道がない西表島で、どのように生活排水や汚水を扱っているのか、各家庭で必要な対応についてご紹介します。

都市部からの移住者は要注意ですよ!

私たち、移住して1年経つまで全く感知してなくて、あやうく危機迫るところでした!

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西表島には下水道がない!竹富町であるのは2島のみ

西表島が属する沖縄県竹富町。

竹富町には9つの有人島が含まれるのですが、そのうち下水道の整備がされているのは、竹富島と波照間島の2島のみです。

(厳密には、波照間島は農業集落排水。)

西表島は、竹富町で最も住民の多い島ですが、下水道はまだ未整備となっています。

西表島は面積が広く、島の9割がジャングルというのも関係してそうですね。

そのため、水道代も明細は上水道代とメーター使用料だけで、下水道代はありません。

(・・・とはいえ、そこそこ高いんですけどね。)

西表島の水道料金を詳しく

下水道がない西表島、汚水はどう処理してる?

「下水道がない」と聞くと、生活排水や汚水を海へそのまま流しているの?!とびっくりするでしょうか。

でも安心してください、さすがにそんなことはありません。

沖縄の透明度が高く美しい海を守るために、各建物には「浄化槽」が造られています。

浄化槽とは・・・微生物などの働きを利用して、汚水を浄化し、キレイな水にして放流するための設備

トイレやお風呂、台所や洗濯などの生活排水は全て浄化槽を通り、海に流して問題ないレベルに浄化されているのです。

これが西表島の豊かな自然を守ることにつながっていると思うと、浄化槽の大切さがよく分かりますね。

移住者の盲点!浄化槽汲み取りって何?費用や注意点は?

生活排水の浄化に欠かせない浄化槽。

この浄化槽について、特に都市部からの移住者はなかなか気づかないことが2点あります。

それは、

  1. 浄化槽は、行政がメンテナンスしてくれるものではない
  2. 定期的に業者に汲み取ってもらう必要がある

ということ。

浄化槽は下水道のような働きをしますが、管理責任は行政ではない点に要注意です。

誰かがメンテしてくれていると思ったら大間違い!気づくのが遅れると、大変な状況になります…。

浄化槽に必要なメンテ内容

生活排水をキレイにしてくれる浄化槽は、定期的に以下のようなメンテナンスが必要となっています。

  • 汚泥の汲み取り
  • 薬剤の残量確認と補充
  • パッキン密閉状況の確認
  • 浄化槽自体の状態確認 など

このうち、汚泥の汲み取りは、なんと最低1年に1回行う必要が!!!

この必要頻度を知ったのが移住して1年以上経ってからだったので、正直焦りました。。笑

浄化槽がパンパンになってしまうと、異臭が強くなったり、トイレの水がコポコポと逆流したりしてくるそうです。

お、おそろしいー!!

浄化槽のメンテ責任は誰?

浄化槽は建物の持ち主の所有物なので、責任者は基本的に以下のようになります。

  • 宿やホテル → 経営者
  • 集合住宅 → 大家さん
  • 戸建住宅 → 家主

ただ、汲み取りと薬剤補充については、日常生活の中の管理と考えられるので、戸建住宅を借りている人は、家主ではなく借主が業者に依頼して対応したりします。

迷うときは、大家さんに聞いてみてくださいね。

八重山の浄化槽清掃業者

西表島には浄化槽清掃業者はいないので、石垣島にある業者さんに汲み取りなど依頼します。

石垣島には3社ほどあるようで、私たちも実際にこのうちの1社にお願いをしました。

私たちが依頼した清掃業者さんの場合、以下2パターンの依頼方法がありました。

  1. 単発メンテナンス
  2. 定期メンテナンス

単発メンテナンスは、その名の通り、何か問題があったときや年に1回の汲み取りの時にだけ連絡して来てもらう方法。

定期メンテナンスは月額の契約料を支払って、定期的な汲み取りや浄化槽の維持管理を委託する方法です。

定期メンテナンスのほうが、都度依頼しなくとも浄化槽の状態をチェックして対応してくれるので安心ではありますが、その分費用もかかります。

宿やホテル、集合住宅など多くの人が利用する施設は、定期メンテナンスを委託しているケースが多いですね。

浄化槽汲み取りの費用は?

清掃業者によって違いはありますが、単発で汲み取りをお願いする場合、発生する費用の目安はだいたいこんな感じです。

  • 汚泥の汲み取り:8,000円~
  • 薬剤の補充:8,000円~
  • パッキン交換:500円~

定期メンテナンス契約の場合には、月額料金の中に何が含まれて何が含まれないのか、業者さんに確認しておくと安心です。

浄化槽汲み取り依頼の注意点

単発で汲み取りを依頼するときに注意しておいてほしいのが、依頼してすぐに来てもらえるわけではないということ。

単発の依頼は先着順です。

また、西表島には汲み取り用の車ごとフェリーで渡って来るので、天候によって来れない日もあり、順番が近づかなければいつ来てくれるか確約が難しいのです。

私たちの場合、6月半ばに依頼して7月後半に来てもらえました。

なので、汲み取り依頼をするときは、少なくとも1か月くらいは余裕をもって予約するようにしてください。

西表島生活、浄化槽の状況にも気をつけて過ごそう

下水道整備率の高い都市部から西表島など離島に移住する人が、なかなか気づきにくい浄化槽の存在。

しかし、島での生活にはなくてはならない、島の生活を支えてくれている大切な設備です。

自分の住む住居の浄化槽の管理がどのようになっているのか、しっかり把握して急なトラブルに困らないように備えてくださいね!

忘れたままトイレが使えなくなるのは、考えただけで恐ろしいです…笑

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